今日ご紹介するのは、『人を動かす』で有名なデール・カーネギーの幻の著書です。
この本は、元々、彼のラジオ講座のシナリオとして書かれたもので、ラジオ講座修了後にその生の声を文章化し、さらにそれに改訂増補を加えたものです。
そう、この「ラジオ講座のシナリオ」というところがポイントです。章ごとに2人の登場人物による寸劇があり、その後、デール・カーネギーの解説がなされるというスタイルになっています。この寸劇部分が人間臭くて実に楽しく、「音声を聞きたい!」と思ってしまいます。
『人を動かす』は名著であることに疑いの余地はありませんが、あの分厚さと馴染みないアメリカの事例が山ほど載っていて、どうも取っ付きづらいところがあるかもしれません。そんな人は、ぜひ本書を読んでみてください。面白くて一気に読んでしまいますよ。
以下、重要ポイントです。
どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く、十分に、心から認めるということがいちばん賢明である。
どんなに人が間違っていると思えても、人を悪しざまに非難してはならない。人を非難する前に、まず自分自身を正すこと。
その人自身の過ちに気づかせなければならないならば、その人の感情を傷つけないように、上手に、思いやりをもって行うこと。その人の面目が保たれるようにすること。
「人間性の最も深い所にある動機は、認められたいという強い願望である」(ウィリアム・ジェームズ教授)
「相手のことについて話をすれば、その人は何時間でも話を聞いてくれる」(ベンジャミン・ディズレリー)
自分がいかに素晴らしいかということを語るのをやめて、相手の良い点を心から誉めたたえる。
うるさい小言は言わないこと! 小さなことであら捜しをしないこと! 人を自分の思いどおりにしようとせずに、人それぞれの幸福を、尊重しようではありませんか!
雇う側の関心事はただ一つ、あなたが雇用者に対して何ができるのか、ということだ。
「相手を敵に回して口論し、反駁すれば、時には勝利を得ることもあるだろう。だがそれは、空しい勝利だ。相手への好意を失ってしまうからである」(ベンジャミン・フランクリン)
人から興味を持ってもらいたいと思うならば、まず人に対して興味を抱くこと。ですから、自分のことを考えるのをやめ、自分のことを語るのをやめ、大した者だと思われようとしないこと。
人に物を売りつけられたとか、人の言いなりになったとか思うのは、誰でも嫌なものです。誰もが、自分の都合で、そして自分の意思で、物を買っているんだと思いたいのです。
取引をしようと思うなら、相手特有の問題が何であるかを発見し、相手がそれを解決できるよう、援助を提供すること。
子供に対して文句を言いたくなったら、思い止まって「まだ子供なんだから、私と同じように考えられると期待する方が無理なんだ」、そのように考えてみましょう。
「人生は短い、しかし優しい心遣いを示す時間は常にある」(ラルフ・ウォルドー・エマースン)
人に優しい心遣いを!
「人生からは自分で蒔いたものしか収穫することはできない」(古い諺)
相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決定する。
「人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたがその人の親友であるということを、その人に納得してもらうことだ。これこそが、彼の心をとらえる密の一滴であり、あなたが何を言おうとも関係なく、彼の心を動かす大道となるのだ」(エイブラハム・リンカーン)
人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたが相手の親友であるということを、その人に納得してもらうこと。
相手が間違っているとは決して言わないこと。
人を指導するということは、普通そんなに難しいことではない。その人がある分野で持っている能力に対して、心から敬意を表せばよいのだ。
相手の名誉となる期待をかけてあげること。あなたが相手にしてもらいたいと思う行為を、その人はすることができるのだと信じてあげること。
ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取ることができるかということをいつも考えることではなく、人にどれだけのことあgしてあげられるかを考えるところにある。
世の中で生きていくすべが与えられないというのなら、世の中に何かを与えよう、そのためにはどうしたらいいのかを見つけ出そうと試みてください。自分の中に何か他の人が求めるものはないか、それを発見して、その他の人の求めるものに誰よりもよく応えていこうとしてみてください。それこそが、ビジネスに成功する秘訣、そのすべてなのです。
心から良い点を認め、惜しみなく誉めること。挑戦できるものを与えること。批判する前に誉めること。
「人間性の最も深い部分にある衝動、それは自分が重要な人物であるという認識を得たいという欲求である」(ジョン・デューイ)
人にあなたのリーダーシップに従ってもらいたい、あなたをリーダーとして認めて、あなたの命ずることを熱心に、熱意を持って実行してもらいたいと思うなら、その人に重要感を与えることです。なぜなら、それこそが最も古く、また最も強い人間的欲求だらかです。
人にもっと良い仕事をしてもらいたいと思うなら、その人が心からたのしんでできることを行うように励ますこと。なぜならそのような事柄こそ、一番成功する可能性があるからです。
人に責任感を持ってもらいたいと思うならば、あなたがその人を心の底から完全に信頼しているということを、当人に示すこと。
自分の最も恐れていることを実行すること!
自らの意思に反して納得させられた人の意見は変わっていない。
あなたに幸不幸をもたらすのは、あなたが何を所有しているかで、何者であるか、どこにいるのか、何をしているのか、といったことではなく、あなたがどう考えているのかなのです。
この世で自分の名前ほど耳に心地好く響く音はない。そして人の名前を覚えておいて、それを頻繁に使うということほど、人を喜ばせるものはあまりありません。
名前を覚えることに最大の関心を持とう!
非難せず、心から感謝して正当な評価を与えよう。
人に好かれたければ、不機嫌な性格を改めること。
瑣末事は、結局のところ瑣末事にしかすぎない。そしてそのように些細な悩みを乗り越えて、そのようなことで決して不幸になったり、不愉快になったりはすまいと決意するのは、あなた自信であるのです。
<書籍情報>
『こうすれば必ず人は動く』
デール・カーネギー 著/田中孝顕 訳 きこ書房 2008年
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