昨日、本田健さんの「自分の幸せに責任を持つ」教育講演会に行ってきました。会場は南青山のホテル フロラシオン青山です。この教育講演会は2回のシリーズで、今回が初回になります。2回目は来月開催です。
今回は「サドベリーモデルについて、その理念がどのようにして生まれたのか? そして、実際にどのように運営されているのか」ということについて、お話がありました。以下、内容について簡単に紹介します。
サドベリーバレースクール(アメリカ・マサチューセッツ州)は1968年に設立され、デモクラティック・スクールとしての哲学を確立しました。サドベリーの理念・特徴は次の通りです。
・退屈から、創造が生まれる → "I'm bored." 「子供たちを退屈のプールに漬け込む」ことによってクリエイティビティが発揮される
・本当にやる気になれば、人は何倍ものスピードで学ぶ
・他人との関わりで、多くを学ぶ(教科書からではない)
・自分に必要なものは、本人が一番よく分かっている
・学びのベストタイミングは、本人にしか分からない
「退屈から、創造が生まれる」というのが目からウロコでした。活発に活動するように何かを与えるのではなく、子供たちの方から自主的に様々な活動を始めるような環境にするということですね。次にサドベリーで学べることとして、次の5つを挙げました。
・自分に何が合うのかを知る
・人との適正な距離(日本人は地位・年齢等によって態度を変え、人となりを見ていない)
・自分が何をやりたいのか
・人との比較において、自分との適正(得意・不得意)→ 自分のやりたいこと、やれることにフォーカス
・自分を信頼すること
特に「自分に何が合うのかを知る」というのは非常に大切ですね。少なくとも日本では、私も含めて、そんなことを真剣に考えてこなくて、その結果やりたいことが分からないという人があまりにも多い。次は、サドベリーとの対比として、現在の学校の特徴を挙げていきました。
・数十年(あるいは100年)前に作られた教材
・社会・国が学ぶべき内容を指定している
・同じ年齢の横割り
・点数をつけて序列を決める
・強制的な勉強の仕方(授業中は、教室から出てはいけない)
・ワクワクすることを追いかけられない
そして、今まで考えられている教育とは何だったのか、ということについて挙げていきました。こう見ていくと、いかに今までの教育が不合理なものであったかが明確になってきますし、それが当たり前だったという事実に今さらながら驚かされます。
・カリキュラムをよく学び、試験で再現すること
・クリエイティブになりすぎず、求められた答えを出す
・将来の社会の基礎(読み書き、計算、一般常識、研究)
・仲間と上手くやっていく協調性を身につける
・よい大学、よい会社、よい人生
サドベリーで子供たちは一日何をしているのか、についてのお話がありました。おしゃべりしたり、ブラブラするというところが驚きです。
・たわいもないことをただダベっている → 思ったことを誰とでも話すのは良いこと
・一人でゲームや本などに、とことん夢中になっている → 一人でいる自由がある
・ブラブラする(学校が広い)
・友達とゲームで遊ぶ
・スタッフ・仲間と議論をする
・勉強をする(でも、あまり見たことがない・・・)
逆にサドベリーにないこととしては・・・
・決まった授業時間
・保健室、校長室、セラピールーム
・熱血先生
・「〜すべき」ということ
・何でも自由というわけではない
・いつもみんなハッピーでワクワクしているわけではない
子供たちの自主性を重んじるからこそ、熱く指導する「熱血先生」がいないわけです。また、「サドベリーだからみんなハッピー」というのは幻想だということも留意すべきでしょう。そして、サドベリーの子供たちの勉強への取り組みを挙げました。
・だいたいの子供は、必要に迫られてやる
・学ぶスピードは、普通の学校の3〜10倍
・ワクワクすると、天才的に才能が出る
・必要な物を学んでいく
・両親、スタッフ、友人のサポートがある
講演会の内容はざっとこのようなものでした。(分かりにくかったらすいません。雰囲気だけでもお伝えできればと・・・)
次のエントリーで、その他、心に残ったことを書きます。
→本田健「自分の幸せに責任を持つ」教育講演会 1回目(2)
最近のコメント