カテゴリー「[本] 自己啓発」の12件の記事

2011年11月11日 (金)

来年の手帳は用意しましたか?〜熊谷正寿『一冊の手帳で夢は必ずかなう』

年末が近づくいてきたので、書店などの手帳コーナーがだいぶ賑わってきましたね。私はシステム手帳の「ダ・ヴィンチ」のバイブルサイズを愛用していて、リフィルはもう買っちゃいました。

というわけで今回は、手帳に関する本を取り上げてみました。割と古い本ですが、参考になると思います。

[手帳術]
・手帳に書いて持ち歩けば、その夢は叶う。
・「やりたいことリスト」を作るときは、「分」など考えずに自由に発想することが重要。
 現実と乖離しているからこそ夢であり、その乖離を埋めるところに生きる喜びが存在するはずである。
・人は夢で描いた自分の姿以上になれない。
・いかに現実が苦しくても、人は夢を持つことでその苦しさから救われるものである。

[仕事術・勉強術]
・締め切りのない仕事に、成果は期待できない。
・すべての目標を数値化する。
・「ポイントは何だ?」を口癖にする。(仕事に失敗したときなど)
・自分に解決できない問題は、自分に起こらない。「ちょっと努力が必要だ」というレベル。
・生涯、勉強。「学ぶとは、いかに自らが知らざるかを知ること」
・刺激的な人物との出会いを積極的に求める。もし「やりたいことリスト」を思う存分書き上げたはずなのに、
 どこか物足りなさを感じたら、刺激的な人、尊敬できる人に積極的に会いに行くべし。
・「礼儀正しさに優る攻撃力はない」キングスレイ・ウォード
・合い言葉「大きな声で挨拶しよう。元気が出てくる」
     「笑顔を作ろう。心が楽しくなる」
     「人に礼儀を尽くそう。尊敬の念がわいてくる」

[時間創造術]
・「ながら」行動を多用する。→何も考えずに過ごす時間をなくすための行動
・時間に投資する。
・社内のコミュニケーションは、「本題オンリー」&「結論ファースト」で迅速に。
・休むときは、一生懸命休み、遊ぶ。

[経営・マネジメントの極意]
・商いは飽きない。
・勝つための基本方針
  (1) 一番になれないことは、最初からやらない。
  (2) 戦わずして勝つこと
  (3) 勝ち癖をつけること
・社員のベクトルを一つにする。~企業が継続的に成長するためには・・・
  (1) 社員が社会生活の何に命を捧げるかという意味での「夢」
  (2) 宝の山はどこにあるのか、何の事業で稼ぐのかという意味での「ビジョン」
  (3) 何のために存在するのかという意味での「フィロソフィ」

<書籍情報>
『一冊の手帳で夢は必ずかなう』
熊谷正寿 かんき出版 2004年


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2008年12月28日 (日)

感謝祭の日に届いたバスケットから全てが変わった~アンソニー・ロビンズ『人生を変えた贈り物』

 今日ご紹介するのは、アメリカでは自己啓発分野で著名なアンソニー・ロビンス氏の著書です。

 アンソニー・ロビンス氏のこれまでの著書は数少なく、どれも読み応えのあるボリュームでしたが、この本は200ページにも満たず、しかもさらっと読める内容となっています。

 それもそのはずで、この本のベースとなっているのが、感謝祭の時に恵まれない家庭に食べ物とともに配布する目的で書かれた本だからです。

 本のタイトルとなっている「人生を変えた贈り物」というのは、幼い頃貧しかった著者の家に、見ず知らずの人から届いた、ご馳走の一杯詰まったバスケットのことです。この贈り物を受け取って以来、彼の人生は変わったといいます。

 自己啓発書をあまり読まない方には、とてもインパクトのある一冊となるでしょう。逆に、自己啓発書をたくさん読まれている方には、もう知っている内容ばかりかもしれませんが、読んでみると改めて重要なことに気付かされると思います。

 最後に、本書の中で一番私が気に入った、朝と夜のパワーアップクエスチョンをご紹介しましょう。皆さんも朝と夜にやってみてくださいね。

[朝のパワーアップクエスチョン]
1 いまの人生で「幸福なこと」は何だろう?
  どんな点が幸福なのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
2 いまの時点で「ワクワクすること」は何だろう?
  どんな点でワクワクするのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
3 いまの人生で「誇れるもの」は何だろう?
  どんな点が誇れるのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
4 いまの人生で「感謝できること」は何だろう?
  どんな点が感謝できるのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
5 いまの人生で「楽しいこと」は何だろう?
  どんな点が楽しいのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
6 いまの人生で「打ち込めるもの」は何だろう?
  どんな点が打ち込めるのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?
7 わたしは「誰を」愛しているだろう?
  「誰が」わたしを愛してくれているだろう?
  どんな点が私を愛情豊かにしてくれるのだろう?
  そのことでどんな気分になれるだろう?

[夜のパワーアップクエスチョン]
1 今日は何を「あたえた」だろう?
  どんな点であたえる側にまわっただろう?
2 今日は何を「学んだ」だろう?
3 今日はどんな点で人生の価値を高めただろう?
  将来の投資として、今日をどのように使えばいいのだろう?


<書籍情報>
『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』
アンソニー・ロビンズ 著/田中亮介 監訳 成甲書房 2007年

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2008年12月23日 (火)

ドラマ仕立てで楽しく学べる~デール・カーネギー『こうすれば必ず人は動く』

 今日ご紹介するのは、『人を動かす』で有名なデール・カーネギーの幻の著書です。

 この本は、元々、彼のラジオ講座のシナリオとして書かれたもので、ラジオ講座修了後にその生の声を文章化し、さらにそれに改訂増補を加えたものです。

 そう、この「ラジオ講座のシナリオ」というところがポイントです。章ごとに2人の登場人物による寸劇があり、その後、デール・カーネギーの解説がなされるというスタイルになっています。この寸劇部分が人間臭くて実に楽しく、「音声を聞きたい!」と思ってしまいます。

 『人を動かす』は名著であることに疑いの余地はありませんが、あの分厚さと馴染みないアメリカの事例が山ほど載っていて、どうも取っ付きづらいところがあるかもしれません。そんな人は、ぜひ本書を読んでみてください。面白くて一気に読んでしまいますよ。

 以下、重要ポイントです。


どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く、十分に、心から認めるということがいちばん賢明である。

どんなに人が間違っていると思えても、人を悪しざまに非難してはならない。人を非難する前に、まず自分自身を正すこと。

その人自身の過ちに気づかせなければならないならば、その人の感情を傷つけないように、上手に、思いやりをもって行うこと。その人の面目が保たれるようにすること。

「人間性の最も深い所にある動機は、認められたいという強い願望である」(ウィリアム・ジェームズ教授)

「相手のことについて話をすれば、その人は何時間でも話を聞いてくれる」(ベンジャミン・ディズレリー)

自分がいかに素晴らしいかということを語るのをやめて、相手の良い点を心から誉めたたえる。

うるさい小言は言わないこと! 小さなことであら捜しをしないこと! 人を自分の思いどおりにしようとせずに、人それぞれの幸福を、尊重しようではありませんか!

雇う側の関心事はただ一つ、あなたが雇用者に対して何ができるのか、ということだ。

「相手を敵に回して口論し、反駁すれば、時には勝利を得ることもあるだろう。だがそれは、空しい勝利だ。相手への好意を失ってしまうからである」(ベンジャミン・フランクリン)

人から興味を持ってもらいたいと思うならば、まず人に対して興味を抱くこと。ですから、自分のことを考えるのをやめ、自分のことを語るのをやめ、大した者だと思われようとしないこと。

人に物を売りつけられたとか、人の言いなりになったとか思うのは、誰でも嫌なものです。誰もが、自分の都合で、そして自分の意思で、物を買っているんだと思いたいのです。

取引をしようと思うなら、相手特有の問題が何であるかを発見し、相手がそれを解決できるよう、援助を提供すること。

子供に対して文句を言いたくなったら、思い止まって「まだ子供なんだから、私と同じように考えられると期待する方が無理なんだ」、そのように考えてみましょう。

「人生は短い、しかし優しい心遣いを示す時間は常にある」(ラルフ・ウォルドー・エマースン)

人に優しい心遣いを!

「人生からは自分で蒔いたものしか収穫することはできない」(古い諺)

相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決定する。

「人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたがその人の親友であるということを、その人に納得してもらうことだ。これこそが、彼の心をとらえる密の一滴であり、あなたが何を言おうとも関係なく、彼の心を動かす大道となるのだ」(エイブラハム・リンカーン)

人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたが相手の親友であるということを、その人に納得してもらうこと。

相手が間違っているとは決して言わないこと。

人を指導するということは、普通そんなに難しいことではない。その人がある分野で持っている能力に対して、心から敬意を表せばよいのだ。

相手の名誉となる期待をかけてあげること。あなたが相手にしてもらいたいと思う行為を、その人はすることができるのだと信じてあげること。

ビジネスで成功する一番の方法は、人からいくら取ることができるかということをいつも考えることではなく、人にどれだけのことあgしてあげられるかを考えるところにある。

世の中で生きていくすべが与えられないというのなら、世の中に何かを与えよう、そのためにはどうしたらいいのかを見つけ出そうと試みてください。自分の中に何か他の人が求めるものはないか、それを発見して、その他の人の求めるものに誰よりもよく応えていこうとしてみてください。それこそが、ビジネスに成功する秘訣、そのすべてなのです。

心から良い点を認め、惜しみなく誉めること。挑戦できるものを与えること。批判する前に誉めること。

「人間性の最も深い部分にある衝動、それは自分が重要な人物であるという認識を得たいという欲求である」(ジョン・デューイ)

人にあなたのリーダーシップに従ってもらいたい、あなたをリーダーとして認めて、あなたの命ずることを熱心に、熱意を持って実行してもらいたいと思うなら、その人に重要感を与えることです。なぜなら、それこそが最も古く、また最も強い人間的欲求だらかです。

人にもっと良い仕事をしてもらいたいと思うなら、その人が心からたのしんでできることを行うように励ますこと。なぜならそのような事柄こそ、一番成功する可能性があるからです。

人に責任感を持ってもらいたいと思うならば、あなたがその人を心の底から完全に信頼しているということを、当人に示すこと。

自分の最も恐れていることを実行すること!

自らの意思に反して納得させられた人の意見は変わっていない。

あなたに幸不幸をもたらすのは、あなたが何を所有しているかで、何者であるか、どこにいるのか、何をしているのか、といったことではなく、あなたがどう考えているのかなのです。

この世で自分の名前ほど耳に心地好く響く音はない。そして人の名前を覚えておいて、それを頻繁に使うということほど、人を喜ばせるものはあまりありません。

名前を覚えることに最大の関心を持とう!

非難せず、心から感謝して正当な評価を与えよう。

人に好かれたければ、不機嫌な性格を改めること。

瑣末事は、結局のところ瑣末事にしかすぎない。そしてそのように些細な悩みを乗り越えて、そのようなことで決して不幸になったり、不愉快になったりはすまいと決意するのは、あなた自信であるのです。


<書籍情報>
『こうすれば必ず人は動く』
デール・カーネギー 著/田中孝顕 訳 きこ書房 2008年

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2008年12月 4日 (木)

不覚にも泣きました。~石井裕之『かぼ』

 石井裕之氏の新刊は、今までとは趣向を変えて小説仕立てになっています。

 表紙を見たとき、天使が登場する児童書みたいなものかなと思ったのですが、ホリエモンを彷彿とさせる社長が出て来て面食らいました。

 ストーリーは、その社長の元で働く松田純平が、死が目前に迫った12歳の少年との対話を通じて、本当に大切なものに気付いていくといったものです。その少年のあだ名が「かぼ」であり、自分のことを天使だと思っているのです。

 正直、あまりというか全く期待していなかったのですが、これはおすすめと言わざるを得ないです。石井裕之ファン以外の方はぜひ読んでみてください。

 以下、心に残った言葉です。ストーリーには全く触れておらず、ネタばれはしませんが、本書を読むつもりの方は避けた方がいいと思います。


「電話というのはおもしろいもので、実際の会話そのものを通してよりも、切る直前のあの一瞬の沈黙を通じて感じ合う部分の方が大きい。それは、先に切ることへのちょっとした遠慮だったり、話足りない名残惜しさだったり、相手に本音を促す暗示だったり」

どんな決断であっても、それがその人にとっての正解。

悪意をもって悪意を布教する、それが悪意の流儀。

善意を理解するために、悪意が必要。

自分であることが人間であることの意味。選ぶ自由があるから葛藤がある。葛藤があるからこそ自由である。

答えそのものが大切なのではなく、答えを導き出すプロセスが大切。

答えは、本当は最初から自分の中にある。

後悔は欲望から行動する人だけのもの。

一人ひとりが課題を持って生まれてきた。この矛盾に満ちた世界でなくては達成できない課題を持って生まれてきた。

自分の幸せなんてどうでもいい。

今の時代の我々の悪しき傾向は、無関心ということ。

人生は置き忘れた宝物を探す旅。

「一見、自分とは関係のないように見えることにも、一人ひとりが自分の責任を感じて、自分自身の在り方を反省してみる。いまは、他人を批判して責めたり、いわば、犯人探しをすることで世の中を改善できるのだと勘違いをしている人が多いけど、ほんとうに世の中をよくするためには、一人ひとりが自分をよくしていくことしかないと思うんだ」

「心はひとつだ。みんなつながっている—そういうと、なにか幸せで癒されるような気持ちになるかもしれないけれども、これは同時に、もっとも厳しくて苦しい現実なんだよ。〜みんながつながっているということを認めるのなら、どんな人間も、この世に起こるあらゆる犯罪や醜い現実の責任の一端を自分自身が担っているのだ、ということも認めなきゃいけないのだからね―」

魂の世界では、相手を理解してあげる人の魂の方が、理解される人の魂よりも格が上。

「どうせ明日死ぬなら、今日一日をいくら明るく生きたって、それは無駄で愚かなこと? わたしはそうは思わないわ。少なくとも心を注いだその瞬間は真実だもの」

「人間にはどんなにがんばっても、どんなに自分をごまかしても、隠しきれない本心というものがあるんじゃないでしょうか。どれほど深く心の底に沈めたつもりでも、決して消えることのない灯火のようなものが」

「僕たちは決してひとりではない。そう感じられる心です。みんなつながっているのだと感じられる心です。他人の幸せを、自分の幸せだと感じられる心こそが、僕たちの本心です。世の中に存在する、どんな犯罪や不幸や矛盾にも、自らの責任を感じ、胸を痛めることのできる心です。どこかにひとりでも不幸な人間が存在するならば、自分もまた幸せにはなりえないのだと思える心です」


<書籍情報>
『かぼ アクリルの羽の天使が教えてくれたこと』
石井裕之 祥伝社 2008年

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2008年11月27日 (木)

勉強する意義って何だろう?~喜多川泰『「手紙屋」 蛍雪篇』

 今日ご紹介するのは、喜多川泰さんの「手紙屋」シリーズ第二弾です。

 前作は就職活動中の大学生が主人公でしたが、今作は進路に悩む高校2年生の和花が主人公です。手紙屋との十通の手紙のやり取りの中から、勉強することの意義を見出していきます。

 手紙屋が登場するというだけでなく、前作とのつながりもあるため、前作のファンは読んで間違いのない一作だと思います。今作が初めてでも、全く問題ありません。

 自分が学生の時に、こんな本に出会いたかったなとしみじみ思いました。個人的には前作よりも好きです。

 以下、目次と心に響いた言葉の抜粋です。


一通目の手紙「勉強も一つの道具である」

勉強は「やらないよりは、やったほうがいい」というものではなく、「何のためにそれを使おうとしているのか」である。


二通目の手紙「学校で習うことだけが勉強ではない」

勉強という道具を使って手に入れようと考えるものがたくさんあれば、たくさんのものが手に入るし、何か一つしか考えていない人はそれしか手に入らない。


三通目の手紙「心の成長なくして、結果を手にすることはできない」

勉強というのは、自分をピカピカに磨いて、昨日とは違う自分になるためにある。

勉強とは、今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へと伝えてきたすばらしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること。

あなたは、勉強という道具を使って、自分の何を鍛えますか?
自分のどういう部分をピカピカに磨こうと思いますか?


四通目の手紙「自分が生きる意味は、自分でつくっていける」

自分の存在理由は、いくつでもつくることができる。大切なのは、どんなに小さな役割でもいいから、磨きはじめたらちゃんとそれを完成させること。何でもいいから一つ、「自分は◯◯の役に立っている」と心から思える物をつくること。

迷ってはいけない。一度つくると決めたら、それでよかったかどうかは問題ではない。まずは完成させてしまうのが大切である。そして、一つの意味を手に入れたあとで、また別の何かを手に入れていけばよい。


五通目の手紙「困難を可能にするのは意思の力」

意思の力を強く持ち続けるために、「勉強」という道具を使う。

あなたの中にも強い意志力はちゃんとある。それを使っていないだけだ。


六通目の手紙「成功するために必要なものは、方法ではなく行動だ」

人間の「想像力」は、そのまま「創造力」につながる。ある一つのことを強く、具体的に想像すればするほど、確実にそれが創造されていくのです。

「やるべきこと」というのは、決して「やらなければいけないこと」ではない。これを混同している人が多いから、「不快・退屈・苦痛」を感じてしまうのだ。「やるべきこと」というのは、本当は「将来の自分が、今の自分にやっておいてほしいこと」なのである。

想像だけでは実現しない。「実際に行動する」必要がある。行動を起こす前には「覚悟」が必要。


七通目の手紙「家に帰ってから最初に座る場所で、自分の人生が決まる」

あなたが帰宅後最初に座る場所を、自分の意志でコントロールする勇気があれば、あなたの夢は実現されたも同然である。それができれば、必死で努力する必要はなくなる。


八通目の手紙「何をやるかよりもっと大切なことがある」

絶対に忘れてはいけないのは、あなたが伸びる場所は、あなたが一人で勉強をする自分の部屋でしかないということである。(例えば、ピアノのレッスンを受けただけでは上達しない。本当にできるようになるのは、その後の反復練習をした人だ。)

何をやるかだけでなく、それを使ってどのように自分を磨くかまでを考えること。

絶対の自信というのは、反復練習によって生まれる。頭が真っ白になっても体が勝手に動く状態まで繰り返し繰り返し練習してこそ、何とも言えない安心感、つまり「心のゆとり」を持つことができるのだ。

「やらなければならないことが多くてゆとりがない」とよく言うが、何もしない日々が「心のゆとり」を生むかというと、実は違う。やるべきことが少ないと、何とも言えない不安、「心のあせり」を感じるものだ。


九通目の手紙「すべての教科が、人生を豊かにするきっかけになる」

本当に難しいことは、覚えることではない。忘れたいのに忘れられないから苦しむのだ。

あらゆる場面で人に対する興味を持っていくというのは、私たちが生きていく上で本当に大切なことである。私たちは人と関わらなければ生きていけないのだ。つまり、一人でも多くの人に興味を持って生きることは、自らの人生をすばらしくすることにつながる。


十通目の手紙「今日一日の勉強が、将来の世界を大きく変える」

勉強は、人の役に立つ使い方をしてはじめて「できる」という。

自分以外の誰かのために利用してはじめて、「勉強」という道具を正しく使ったことになる。つまり、人の役に立つ人になる、そのために勉強する。


<書籍情報>
『「手紙屋」 蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~』
喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007年

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2008年11月23日 (日)

自己啓発書といえばこれ!〜スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』

【自己啓発書といえばこれ!〜スティーブン・R. コヴィー『7つの習慣』】

 ビジネスパーソンなら誰でも知っている(読んだかどうかは別として)、自己啓発書の名著です。わざわざ紹介する必要もないぐらいなのですが、ようやく最近読んだので取り上げます。

 そもそもこの本が名著であると知って買ったのが1年前。そのボリューム感に圧倒され、本棚に放置していました。この半分ぐらいの厚さなら取っ付きやすかったのですが・・・。未だにアマゾンのランキンの上位に入るぐらい売れていますが、果たしてどれぐらいの人がよんでいることやら。流行の『図解〜』が欲しい人もいるでしょうね。

 さて、私はいわゆる自己啓発書の類いをかなり読みましたが、本書はトップクラスの内容だと思います。薄っぺらいテクニックではなく、「成功」するための原理原則が丁寧に述べられています(本書の表現では、個性主義から人格主義の回復)。

 詳しい内容は読んで頂くとして、ざっと7つの習慣だけ挙げておきましょう。

 依存状態
 ↓
 (私的成功)
 第1の習慣:主体性を発揮する
 第2の習慣:目的を持って始める
 第3の習慣:重要事項を優先する

 ↓
 自立
 (公的成功)
 第4の習慣:Win-Winを考える
 第5の習慣:理解してから理解される
 第6の習慣:相乗効果を発揮する

 ↓
 相互依存

 バランスのとれた自己再新再生
 第7の習慣:刃を研ぐ

 分厚くて非常に取っ付きづらいですが、読む価値は十分過ぎるほどあります。本書には様々な具体的事例のエピソードがありますが、それらを片っ端から読むと時間がかかりますので、まずは飛ばしながらでもざっと通しで読んでみて下さい。そして、部分的にでも繰り返し読んで、日常生活に取り入れるのがいいと思います。


<書籍情報>
『7つの習慣 ― 成功には原則があった!』
スティーブン・R・コヴィー キングベアー出版 1996年

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2008年11月15日 (土)

とっても硬派な自己啓発書~フィリップ・マグロー『史上最強の人生戦略マニュアル』

 帯に「この"LIFE Strategies"は、間違いなく、私が最も栄光を受けた本の一つです」と大きくあります。今、大ブレイクしている勝間和代さんがこう書いてしまえば、そりゃ馬鹿売れですよ。

 最初は期待せずに読み始めたのですが、これがなかなか面白い。自己啓発書にありがちな、柔らかな感じは微塵もなく、まさに「楽観主義者」でも「悲観主義者」でもなく「現実主義者」になれという強烈なメッセージを放っています。

 分厚くて手にずっしりとくる重みもあり、まさに硬派な自己啓発書といってよいでしょう。

 さて、本書には序章として、「問題がひとりでに解決することは、絶対にない」という、いきなりずしんとくる見出しの後、10の人生の法則が語られ、最後に具体的な目標設定方法について説明されています。

 全体を通して色々なワークがあり、その都度、ノートに書いたりすることにより、理解が深まる形式となっています。

 ここで、この10の人生の法則をざっとまとめてみます。これにピンと来た方は買っても損はないと思いますよ。


人生の法則1:ものがわかっているか、いないか

もののわかった人間とそうでない人間。見分けるのは実に簡単。前者は、その分いい思いをしている。後者は、途方に暮れて挫折感を抱き、何かをなしで済ませているように見えることが多い。

わかっていなければならない「もの」は、時や状況に応じて変化するかもしれないが、重要な共通事項があるだろう。その「もの」が何であれ、世の中の仕組みを本当に理解すれば、知識と力を兼ね備えた人間になれる。


人生の法則2:人生の責任は自分にある

あなたは犠牲者ではない。そんな状況になったのはあなたのせいだ。あなたは、進んで自分の見方を変え、どんなにそれが困難で異常なことのように思えても、問題を抱えているのは自分だという事実を受け入れなければならない。

人生であなたがとった行動や選択が失敗であれば、あなたは責められるべきだといっているのではない。私はただ、あなたが選択をして、その行動をとったのだから、結果に対して責任があるのはあなただけだということを、認識してくれと求めているだけだ。

責任があるということには、良い面と悪い面の両方があると思う。悪い面は、あなたの重荷になることだ。良い面はあなたに選ぶことができるということだ。

あなたは今の人生、今抱いている感情、その感情に対する反応に対する責任がある。


人生の法則3:人はうまくいくことをする

気にもとめずに望ましくない行動をとるのは、あるレベルではそれがうまくいっていると感じているからだ。「うまくいっている」というのは、望ましくない行為に見えても、その行為から何らかの見返りを得ているということだ。

行動を選ぶと時、あなたは結果も選んでいる。「今すぐ」苦痛から解放される、あるいは「今すぐ」見返りを得るというのには、極めて強い力がある。

あなたは、人生の中で得ている見返りによって、自分の行動を形成している。見返りを見つけてコントロールしよう。そうすれば、自分自身の行動だろうと他の人の行動だろうとコントロールすることができる。


人生の法則4:自分が認めていないことは変えられない

時が経つにつれて問題がいい方に向かう、ということはない。あなたが認めていないことは、あなたがそれを認めるまで悪化していくだろう。

自分がしていることは正しいと、あなたが一抹の疑念も抱かず、100パーセント確信していようと、関係ない。うまくいっていなければ、変えるだけのことだ。

偶然の出来事など存在しないのだ。あなたは、選択や行動によって自分自身の経験をつくり出しているのである。

何が間違っているか自分自身に認めるのは、自分にプラスになる。

自分には変化を起こすという選択ができる


人生の法則5:人生は行動に報いる

行動は、人々があなたという人間を知る唯一の判断材料であり、これをもとに、あなたにほうびを与えるか罰を与えるか、人々は決める。

意思ではなく、「結果」に基づいて、自分の人生とその質を評価することからはじめよう。意図するところがよくても行動をともともなわなければ、何にもならない。

違うことを「する」ようになるまで、人生は何も変わらないだろう。あなたがたぶん、自分に問いかけなければならないのは、「今しないなら、いつするのか?」という質問だろう。


人生の法則6:事実なんてない。あるのは認識だけ。

人生に何が起きようと、その出来事をどう解釈するかは自分次第である、という事実を受け入れること。状況が持つ意味や価値は、実際には、あなたがその状況に持たせた意味や価値でしかないのだ。

大事なのは、こと認識に関するかぎり、望めば今とは「違う選択」をする能力が、あなたにはあるということだ。あなたは、物事をどう受け止めるか選ぶことができる。

過去の出来事を言い訳にしてはならない。

どんなものであろうと「過去」を認め、そのせいで自分の見方や認識、経験が歪んでしまったことを認識しなければならない。


人生の法則7:人生は管理するもの。癒すものではない。

問題を我慢するのではなく、解決することに力を注ぐこと。

答えのない質問に用心する。

約束を守ろう。自分自身との約束であろうと、他の人との約束であろうとだ。

人生を変えるためには、自分を変える必要がある。人生を本当に管理するということは、流れに身をまかせて生きるのをやめ、計画的に生きることである。


人生の法則8:私たちは自分の扱い方を人に教えている

人がそんな行動をとるのは、結果的に、どんな行動をとれば見返りがあり、どんな行動をとれば見返りがないかを、あなたが教えているからだ。

あなたの人生に関わっている人たちは、あなたを大目に見ているだろうか? あなたが敬意をもって彼らを扱わなくても大丈夫だと、彼らはあなたに教えてきただろうか? 二人の関係で、あなたが努力もせずに、のらりくらりとやっていても構わないと、彼らはあなたに教えただろうか?


人生の法則9:許しには力がある

恨みや怒りには大きな力があり、心にいったん入り込むと、関係すべてに影響を及ぼす。こうした感情は、本当にあなたを別人のようにしてしまう。

あなたやあなたが愛する人に対して罪を犯した人間を許すのは、相手のためではない。あなたのためだ。

誰かに傷つけられるより悪いこと一つある。それは、傷つけられたあとも、その痛みを引きずることだ。


人生の法則10:自分が求めているものを知り、要求する

本当に求めていることが、物や出来事でなく、それに絡む感情であることに気づけば、目標は、物や出来事から、それに関連する感情に変わる。

あなたは今以上のものを持つに値する人間だ。あなたは今以上のものを持つことができる。


<書籍情報>
『史上最強の人生戦略マニュアル』
フィリップ・マグロー 著/勝間和代 訳 きこ書房 2008年

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2008年11月14日 (金)

仕事の意味を見失ったあなたへ~喜多川泰『手紙屋』


『はじめまして、手紙屋です。
 手紙屋一筋十年。きっとあなたの人生のお役に立てるはずです。
 私に手紙を出してください』

 僕は目を疑った。
 手紙屋……って何だ?


 こんばんは、ユーイチです。

 今日ご紹介する本は、自己啓発的なエッセンスを盛り込んだ小説です。小説仕立ての自己啓発書といってもいいかもしれません。

 就職活動の波に乗り遅れ悩んでいる主人公が、書斎喫茶「書楽」で、偶然にも「手紙屋」の存在を知ります。この「手紙屋」と十通の手紙のやり取りをしながら大切なことを学んでいく、というお話です。

 手紙のテーマは次のようになっています。

 一通目の手紙『物々交換』
 二通目の手紙『あなたの称号』
 三通目の手紙『天は自ら助くる者を助く』
 四通目の手紙『思いどおりの人生を送る』
 五通目の手紙『ある人の人生』
 六通目の手紙『自分に向いていることを探さない』
 七通目の手紙『急がば回れ』
 八通目の手紙『あなたの成功は世界を変える』
 九通目の手紙『自分を磨き、行動する』
 十通目の手紙『人生の始まり』

 大切なことがぎっしりと詰まっていて、就職活動中の学生だけでなく、仕事をしている人は一読する価値はあると思います。また、物語の方も「手紙屋」が誰なんだろうと推理しながら読むとより楽しめます。そして、何と最後に・・・これは読んでからのお楽しみです。
 
 青空の広がった都市の写真が美しく、紙の手触りが優しい装丁がとても良いですね。中にもカラー写真のページがありますし、物語に実際出てくる「あるもの」が挟み込まれています。これは、前作の『君と会えたから・・・』にもあったサプライズです。こういった小さな演出も、この本の魅力を高めています。この著者自身が本を愛しているんだな、と思いました。


<書籍情報>
『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』
喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007年

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2008年11月12日 (水)

これぞ成功哲学の王道~『お金と人生の法則 ナポレオン・ヒル名言集』

 今回紹介するのは市販の書籍ではなく、株式会社エス・エス・アイで無料配布されている小冊子です。もちろん同社のプログラムの広告が目的ですが、その広告は後ろの10ページだけで、本文が100ページほどなので良心的です。おまけに市販の書籍のようにカバーまで付いています。

 本の構成は、見開き2ページでナポレオン・ヒルの名言とその解説を行うシンプルなものとなっていて、それを大きく4章に分けています。その内容はまさに成功哲学の王道というべきものです。色々な自己啓発書に散見されるような言葉がぎゅっと1冊に凝縮された、という感じです。

 以下、私が気になった言葉(トピック)を抜き出してみます。


豊かさの原点は心構えから始まる。
人間が自由にコントロールできるのは、自分の心構えだけだ。積極的な心構えは、すべての豊かさの原点になる。

チャンスは姿を隠してやってくる。
チャンスはいつも意外なところからやってくるという皮肉な習性がある。したがって人々はそれを見逃してしまうことが多い。

人間は自分が考えているような人間になる。
あなたが日々、考えていること。つまり、思考にはそれを現実化しようとする衝動が秘められている。

失敗の最大の原因は、決断力の欠如にある。
決断は素早く、変更する場合は慎重に時間をかけて行うこと。優柔不断は誰もが克服しなければならない大敵である。

最初の計画が失敗したら、次の計画で勝負したらいい。
それもうまくいかなかったら、またすぐ次の計画に着手する。何度でもうまくいくまでそれを繰り返せばいい。

あなたが失敗する理由は、一日延ばしの習慣にある。
人生での失敗で大きな部分を占めるのは、「時間を延ばしている態度」にある。先に延ばす必要など、どこにもない。

勤勉と正直、努力だけで富を築くと信じているなら、とんでもないことだ。
「目標を明確にする」ことと、「完全な計画を立てる」こと。あなたが求める富は、この中に見つけることができる。

あと1センチ、余計に進むこと。
成功は脳力や環境で決まるものではない。やらなければならないことに、プラスアルファをつける習慣があるかどうかで、決まる。

あなたに合った仕事があなたを成功へ導いていく。
生まれながらに怠惰な人間というのは、存在しない。怠惰に見える人たちは、自分に合った仕事を見つけられないでいる不運な人たちなのだ。

忍耐力の不足は、習慣によって改められる。
忍耐力とは、何もせずにじっと耐えるという意味ではなく、耐えながらも積極的に行動するということである。


 当たり前ですが、無料配布ではありますが、個人情報を知らせることになります。それを考慮に入れた上で、欲しい方はぜひ申し込んでみてください。(まあ、変な勧誘の電話とかメールとかはないと思いますが)


<書籍情報>
『お金と人生の法則 ナポレオン・ヒル名言集』
 ナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部
 無料配布 → http://nh-hss.jp

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2008年10月18日 (土)

実話だからこそ人は心を揺り動かされる~井上裕之『自分で奇跡を起こす方法』

「人生でいちばんすてきでいたいとき、お嬢様がこれから小学校、中学校と入学していくとき、または、奥様がいちばん輝いていたいときに車いすの生活、つえを持った生活を選ぶよりも、いま手術をして、いま最高の医療を受けて、そして、人生のアルバムを見たときに、最高の笑顔と素敵な姿を残すことが大切じゃないですか」

 事故で植物状態になった妻。その妻を看病する過程で自己啓発分野の勉強を始め、様々な大切なことに気づいてゆく著者。そして、奇跡は起こり・・・。

 ベストセラーなのでここで紹介する必要もないぐらいなのですが、良い本だなと思いましたので、あえて取り上げました。

 さらりと30分で読めるぐらいなので、ボリューム自体はありません。また、目新しいことが書いてあるわけでもなければ、文章も決して上手いとは言えません。

 しかし、著者が実際に体験したことを綴っているので、圧倒的なリアリティがあり、心に訴えかけてくるものがあります。著者の身に起こったことを疑似体験し、その中から多くの気づきが得られる。そんな本です。

 今日という日を大切にし、精一杯生きたい・・・。そう心から思いました。

注記:フォレスト出版で、しかもキャンペーンを大々的にしているため、胡散臭さがありました。でも、読んで感動。変な先入観は持たない方がいいと思った次第。

<書籍情報>
『自分で奇跡を起こす方法 読むだけで人生が変わる真実の物語』
 井上裕之 フォレスト出版 2008年

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